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僕とあいつの歪んだ物語

 十時十分。ようやく我が家に帰ってきた。
 僕はソファに座って深いため息をついた。ため息の音が部屋中に響き、なんだか寂しくなった。
 あれから藍沢家には三時間ぐらいいて、ご飯を食べた後、夜遅いからという事でお風呂にも入れさせてもらった(だがお風呂に入っていると、千尋さんが入ってこようとしたので必死に抵抗した。お陰であまり体を温めることはできなかった)そしてその後、皆でちょっとした雑談をして家に帰ってきた。
 ・・・久しぶりだったな、あんなに騒がしかったのは。
 とりあえず自分の部屋に行って着替えようと思っていたら突然のラップ音にビクッとしてしまった。でも、それも仕方がないと思う。なんせこの家は三年前から僕以外誰もいなくなってしまったのだから、よく音が響くのだ。
 そう、僕の生活は三年前からすっかり変わってしまった。
 三年前の春、中学生なりたての時のある日のことだった。僕の母親のお父さん、つまり僕にとってはお爺ちゃんが突然倒れたのだ。原因はガン。それも末期の胃ガンだった。
 お爺ちゃんは即入院。でも、僕の家族には知らされず、それを知ったのはゴールデンウィークに母親の実家に遊びに行った時だった。
 ちょっと複雑なんだが、僕の母親の姉と弟の嫁が裏で手を組んで、僕ら家族に伝わらないようにしたらしい。
 そして、このことを知ってから、僕の生活は歪み、不幸の連鎖となったのだ。
 お爺ちゃんは倒れてから二カ月ももたなかった。お爺ちゃんの葬式が終わってから、僕ら家族は母親の実家には近寄ろうとも、話そうともしなかった。
 でも・・・唯一の例外はお婆ちゃんだった。
 お婆ちゃんはずっと僕ら家族のことを心配していた。それだけが救いだった。しかし、それもつかの間。夏休みに入ったある日に第二の不幸が訪れた。
 それは、僕の両親が交通事故で他界したんだ。
 この時点で、僕は拠り所を無くしてしまったんだ・・・ (まぁ、お婆ちゃんがいるけど、お婆ちゃんが住んでいる所は母親の実家なので、弟の嫁がいるから拠り所がない事には変わりない)。
 そして葬式の日。僕をどうするかという事で、親戚同士で話していた。僕はその時、ほぼ放心状態で家じゅうを歩いていた。
 リビングに差し掛かった時に、たまたまあの二人(裏で手を組んでいた二人な)が話しているのを聞いてしまったんだ。内容は、僕の両親がいなくなってせーぜーした事、僕の両親に莫大な保険金がかかっていた事、その保険金の受取人が僕のお婆ちゃんだった事、そして・・・お婆ちゃんは僕にすべて渡すという事。
 その事を聞いて僕はすぐにわかった。この人たちは保険金目当てで僕を引き取ろうとしている事を。
 だから僕は、この人たちが僕のところに来て「うちに来なさい」っと言ってきた時に、こう言ったんだ。
「僕はあんたたちの所には行かない!あんたらの目的は知ってんだ!だからあんたたち腐った屑のところになんか死んでも行きたくない‼ だから帰ってくれ‼ 」
 こうして僕は、親戚と縁を切ったんだ。
 そして、藍沢家にはその時からお世話になるようになったんだ。藍沢家の皆は、お隣さんで昔から付き合いをしてきた僕にすごく協力してくれた。
 でも、僕は一年間人を信じれず荒れてしまい、すごく迷惑をかけてしまったんだ・・・ 。
 だから今では、すごく藍沢家の皆には感謝してるし、これ以上迷惑をかけたくないんだ。
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僕とあいつの歪んだ物語

「ただいま~」
 元気にただいまを言う杏。
 バテて言葉が出ない僕。
 ・・・鍛えようと思うが、こいつなんで息きれてねぇの?
「おかえり~。おお‼ 優斗君も来たんだね。いらっしゃい♪待ってたよ~」
 奥から出てきたのは、杏のお母さんの藍沢 奏。茶色のサラサラした髪の毛で、杏と同じ童顔で若い。
 ってかさっきからなんで人物紹介みたいな感じになってるんだろう?
「ちょっと待っててね~今ご飯にするから」
「あ、いえいえお構いなく」
 そしたら、杏がこっちを向いて「そう他人行儀はよくないよ?」って言ってきた。
 ・・・・癖なんだよ。
「あ、クロ。あの人帰ってきてるからね」
 あの人って誰だ?
 ん⁉ なんだ?この悪寒は?
「ク~~ロ~~♪久しぶり~。もう!いつ見てもかわいいな~君は」
 と言いつつ、誰かが後ろから抱きついてきた。
 この人はまさか・・・
「ちっ千尋さん⁉ 」
「そうだよ~♪あ~ん、その驚いた顔もかわいい~」
「おっお姉ちゃん‼ 何してんのよ⁉ 」
 そう、この人は杏のお姉さんである藍沢 千尋。僕よりも身長が高く、正直に言うと、杏よりも大人っぽい人で、この<クロ>と言うニックネームの名付け親だ。
「ねぇねぇク~ロ~♪猫耳付けてみない?」
「なっなんでですかっ⁉ 」
 ・・・ちなみに変態である。
「え~駄目?じゃあ一緒にお風呂入ろうよ」
「お姉ちゃん‼ 」
 誰か助けてくれ。
「お?クロ、照れてる?もう、かわいすぎ~」
「ちょっと!クロも離れなさいよ‼ 」
 僕に怒るなよ・・・・。
 ってかなんか背中に当たってる!
「お?クロどうしたの?顔赤いよ~?」
 あんたが抱きついてるからだ。
「あ~クロ、まさかあたしの胸が当たってるから欲情してるの?」
 してねぇぇぇ‼
 ・・・ってか、欲情ってなんですんだよ。
「お姉ちゃん。クロはそういう事には疎いんだよ」
「あ~~初心だったね~昔から❤」
なんか侮辱されたような気がする。
 ってか初心って・・・単にあんたたちが進んでるだけじゃないのか?
「ご飯できたわよ~」
「あ、はいは~い。・・・じゃ、クロ行こっか?」
「とりあえず、離れなさいよ二人とも‼ 」
 これは久々に騒がしくなるな。
 そして僕は千尋さんに抱きつかれながら(横で杏にガミガミ怒られながら)藍沢家のリビングへ向かっていった。

僕とあいつの歪んだ物語

 あれから二時間半・・・明らかに遅い時間だ。
 あ~あ、タイムサービス終わっちゃたよ・・・晩御飯どうしよう。
「いやぁ~楽しかった~。歌った歌った♪」
「基本的に歌わされたのは僕だけどな」
 暗い道を僕、九条、杏の三人で歩いていた。
 カラオケの帰りだからか、喉がすごく痛い。
「はぁ~・・・勉強できて、歌うまくて、顔もいいし、俺って何なんだって思っちまうよな」
 ・・・なんか知らないけど、九条が落ち込んでる。
「あっでも身長は勝ってるけどな♪」
「なんか知んないけどムカつく‼ 」
 僕の方を見て言うな‼
「それはお前の思い込みだろ?別に僕は歌はうまくないし、勉強もできる方じゃない。それにお前の方が顔いいだろ?」
 ったく、なんでもかんでも僕と比べようとするなよ。それに身長はお前がただ高いだけだ。
「あはは♪そうだね。クロ、身長低いもんね、昔から。私よりは高いけどさ」
 人それぞれだろ・・・それに低くない!昨日はかったら165㎝(?)だったし。
「あっと。じゃあこの辺で」
 そう言って、九条は分かれ道で別れようとしていた。
「ああ。じゃあな九条」
「おう!・・・ああ、クロ!杏に変なことすんじゃねえぞ?」
 はぁ?何 言ってんだこいつ。変なことってなんだよ。
「なっ何言ってんのよ!あんたは早く帰りなさいよ‼ 」
 ・・・なんで杏が焦ってんだよ。わかんねぇ奴らだな、ほんと。
「あはははは。怒るなって~。まぁ、クロなら大丈夫だなって、痛え‼ 」
 なんとなくムカついたので、今飲んでいたジュースのペットボトルを全力で九条の方へ投げた。
 ・・・あ、顔面に投げた方がよかったかな。
「おっお前な、ペットボトル投げんじゃねえよ‼ ってうわ⁉ コーラか?これ。服にもろ付いちゃったじゃんか‼ 」「ん」
「あん?なんだよその手」
「コーラ代。三百円」
「はあぁぁぁ⁉ ふざけんじゃねえよ!しかも二本分!こっちがもらいてえよクリーニング代‼ 」
 こんなふざけ合いをして、九条とは別れた。
 ・・・ってか、ホントどうすんだよ晩御飯!
「ねぇクロ。よかったらさ、一緒に晩御飯食べない?お母さんがいつまた来るの?って言ってたし」
「ん?で も迷惑だろ?しかも幼馴染って言ったってさ、いつまでも迷惑かけられないって」
 そう、何度も杏や杏の両親には迷惑をかけてる。
 これ以上の迷惑はかけたくない。
「大丈夫だって、お母さんずっと待ってるんだよ?」
 いやそれでも・・・って、これは断っちゃいけないよな。失礼になるよね。
「いや・・・まぁいいって言うなら・・・」
「もう!いいから早く来る‼ 」
 そう言って杏は、僕の腕を握って全力で走り始めた。
 ってか、ホントこいつ僕の話を最後まで聞かないのな。
 とか呆れつつ走っていたら、藍沢宅へ着いた。

僕とあいつの歪んだ物語

第一章 矛盾から始まった生活の異変
 霧神中学校。僕が今までの三年間過ごしてきた中学校だ。もうじき、この学校ともさよならとなる。僕はここで、あと数少ない授業を受けようとしていた。
「よう、クロ‼ 久しぶりだな‼ 元気してた?」
 ・・・相変わらず朝からうるさいやつだな、こいつは。
そう声をかけてきたのは、藍沢 杏。小学校の時からの付き合いで、まぁいわば幼馴染といったところだろう。身長は低め。髪の毛は背中の真ん中まであって、今はポニーテイル風にしている。大きな目が特徴で、童顔って言われそうな顔立ちだ。
「ああ、まぁ元気にしてたよ。入試も終わったし、のんびりとやってたよ。・・・あと、僕の名前は優斗だ」
「そっか、そういや入試があったね~忘れてた忘れてた。でもいいよね~あんた頭いいから絶対合格してるで しょ?」
 ・・・名前の方無視ですか、この女は。
「いや、頭なんかよくないよ。ただわかる。それだけだ」
「それを“頭がいい”って言うんじゃない。相変わらずむかつくわね。おんなじ学校受けた私が、ただのバカみたいじゃん」
 それはお前の思い込みだろ?
「・・・ あ。もうじき先生くるぞ?席に着けよ」
「はいはい、わかりました。」
 はぁ・・・めんどくさいな。とりあえず適当に今日一日、授業を受けて帰るか。・・・晩御飯どうしよう?
 そんな事を考えながら、あとで不思議な現象が起こることを知らずに、僕は授業を受けようとしていた。

―――――――― 放課後・・・

 午後四時三十分。
 ん?もうこんな時間か・・・ってか、もう授業終わってたのか。気付かなかった。
「あっ クロ!ねえねえ一緒にカラオケいかない?九条たちも行くって」
「おうクロ・・・ってお前眠そうだな?」
 そう声をかけてきたのは、身長が高く、女子から人気が高い男。名前は九条 和弥。同じクラスメイトで、こいつも同じ高校を受験した仲だ。
「なんで僕が行くんだ?あと、眠そうなのは仕方がないだろ?さっきまで寝てたんだからさ」
 そういって頭をかいた。なんか知らないけど、頭がものすごくかゆい。なぜだ?
「は?何いってんの?お前」
「だから、さっきまで寝て・・・」
「お前ボケたのか?さっきの授業、お前寝てなかったぞ?」
 ・・・?・・・こいつ何言ってんだ?
「いや、寝てたぞ?少なくとも僕はさっきの授業の記憶なんか無い」
 というより、昼休みの後からの記憶がないのだが・・・。
「うそうそ、ちゃんと受けてたよ?私見てたもん。お昼の授業はえっと・・・国語と理科だっけ?あんたがよく寝ている授業だったけど・・・大活躍してたよ?もうパパッと答えていくんだもん。びっくりした」
 ・・・は?杏まで何言ってんだ?
「あ~でも、いつものお前じゃなかったな。髪の毛が長く見えたけど・・・伸びてないよな?声も少し高かったような気がしたが・・・」
「・・・お前彼女にフラれたからって、僕を女の子にして付き合おうって魂胆か?」
 そう言って僕は九条を薄眼で見てみた。
「俺はそんな趣味ねえよ・・・ってか お前、さらっと気にしてること言いやがったな?」
「あはははは。そういえばフラれてたね~」
「杏まで何言いやがる‼ ああそうだよ‼ フラれたよ文句あっか⁉ 」
 あははは。九条の奴、ムキになってるよ。
 ・・・しかし、九条が言ってたことは一体何なんだ?
「あ~ でも、クロなんか変だったよ?休み時間、おとなしかったっていうか、なんというか」
「はぁ?おとなしいって・・・それじゃまるで僕がいつも暴れているみたいじゃないか」
 とりあえず帰る仕度をしながら言ってみた。
「いや、なんというか・・・いつもよりもっとおとなしかったというか・・・そう!女の子みたいだった」
「・・・お前もか。寝言は寝て言えよな」
 ん?
 ・・・おかしい。
 ノートに何か書いてあると思ったら、今日の昼からの授業内容が書かれてあった。しかも僕の字じゃない。
 見たことのない・・・女の子の字だ。
「ん?ほら見ろ!やっぱり起きてたってことじゃんか!なぁ?俺が言ったとおりだろ?」
 ・・・反論・・・できない。でもこれは僕の字じゃない。
 じゃあ一体、だれが書いたんだ?
「ほんとだ。クロがボケていただけじゃん!はい、これでこの話はおしまい♪早くカラオケ行こ?」
「そうだな。ほらいくぞクロ」
 ・・・僕の思い違いなのだろうか?まぁいいか。
「待てよ。行きゃいいんでしょ?行けば」
 そう言って二人の後にしぶしぶ僕は付いていった。

僕とあいつの歪んだ物語

世界は歪みでできている。
そう世界には普通なんてものはない。
歪みとは世界そのもの。
そこに居てそこにいないもの。
それを僕は知らずに生きていた・・・そう、あいつと出会うまでは・・・・。


プロローグ 異変は突然に・・・
 2月13日朝。僕はベットから起きて朝食をとっていた。
 昨日友達から誘われた人気動画サイトの生放送を今日見ようと思う。そのために昨日アカウントを作っておいたのだが、昨日いきなりものすごい睡魔が襲ってきたので、見ずに寝てしまったのだ。
「我ながら変だな。いきなりこんなに眠気がするとは・・・」
 正直まだ眠いのだ。昨日寝たのは8時、そして起きた時間は10時。明らかに寝すぎなのだが・・・。
「まぁ気にしてたらきりがないな。パソコンするか・・・」
 てことでパソコンを立ち上げ、そのサイトにアクセスする。アカウント名は<クロ>。友達からいつも呼ばれているニックネームっと言うかあだ名と言うか。ってか僕の名前【霧ケ崎 優斗】という名前のどこから<クロ>って言う名前が浮かぶのだろう?
『だって裏がありそうじゃん?黒そうな裏が、だからクロ』
 ・・・・失礼な。
[初見です@クロ]
 とりあえず面白そうな生放送でコメントを打つ。・・・でもなぜだろう?この人の生放送、見たような気がする。でも昨日アカウント作ってからすぐ寝たから、気のせいだな。
「あれ?クロさん?昨日来てたでしょ?」
 ・・・はい?
「初見じゃぁないって~、昨日の夜中・・・あっ今日の朝方かな?いっしょにたのしんでたじゃん」
 わからない。何を言ってるんだ?この人は・・・。まず、僕は昨日、アカウントを作ってすぐ寝た。それに僕のアカウント・・・と言うよりパソコンを使う人は僕以外いない。なんせこの家には僕以外いないのだから・・・
「いやいや来てくれてうれしいですよ~クロさん。昨日は盛り上がったね~女同士の会話で盛り上がったからね」
 女同士?僕は男だぞ?
[・・・あ~親フラが立ったんで失礼します]
 そうコメントをして僕はパソコンをシャットダウンした。
『なんでこんなややこしい事になってるんだ?』
 そう思っていると携帯電話が鳴った。画面を見ると幼馴染からの電話だった。
『急いで出なきゃうるさいからな、あいつ・・・。』
 そうして電話に出ようとしている僕はまだ知らなかった。知ろうともしていなかった。
 このとき、僕に起きていることを。これから起きることも。

――― そう、このときの僕は世界のことも歪みのことも、何もかも知らない子供だったんだ―――
地球の名言Ⅱ

presented by 地球の名言

プロフィールです

桜丘

Author:桜丘
桜丘のブログへようこそ

名前:桜丘
性別:男
血液型:マイペースなA型
年齢:20

初音ミク 名曲メドレー


presented by 初音ミク オリジナル

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