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ガーディアンズメモリー



―――新東京都白馬区白馬駅付近
一人の少女がいた。
 栗色のきれいな長髪、身長は150㎝ほどの小柄、誰もが見惚れそうな美貌をした少女が一人、必死な顔をして走っていた。
「ハァハァ・・・ゲホッゲホッ」
 その少女は何かをを探しているみたいに、あちこちをキョロキョロしながら走っている。
「どこ?・・・ゲホッ・・・どこにいるの?」
 少女は立ち止る。
「どこにいるの?お兄ちゃん・・・・その人はどこに・・・」
 立ち止った少女の脳裏に、兄の遺言が浮かぶ。
『必ず見つけ出してくれ。その少年を・・・必ず・・・必ず見つけ出してくれ!その少年は、右腕に金の腕輪をした、銀髪が特徴なんだ・・・頼む!その少年にこれを渡してくれ』
「金の腕輪をした・・・銀髪の少年・・・」
『すまないな・・・かんな・・・お前に何もしてやれなくて・・・』
「違う・・・違う・・・何もできなかったのは・・・私だ・・・」
 少女は下唇をギュッと噛み、決意する。
 絶対に少年を見つけると・・・
『⁉足音が近づいてくる‼急がないと‼』
 少女は、後ろから近づいてくる足音に気付き、また走りだす。
 だが、駅から走って出てきた少年に気付かず、ぶつかってしまう。
「うわっ‼」
「きゃっ‼」
 少女と少年はぶつかり合い、少年は転がり、少女は後ずさりした。
「ごめんなさい‼大丈夫ですか?」
 駅から出て来たのは、気の弱そうな顔をした、女の子のような顔をした少年だった。
「う、うん。えっと・・・」
 少年は何かを言おうとしていた。
 でも、少女の後ろから聞こえる足跡は、徐々に大きくなっている。
「すいません。私は急いでいるので、お詫びはまた後日」
 少女はそう言い、その場から急いで立ち去ろうとした。
 だけどこの時、少女は気づいてなかった。
 
 ぶつかった少年が、銀髪を有していたのを・・・
 その少年の右腕に金の腕輪があるという事を・・・





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ガーディアンズメモリー 

第一話    逃げる少女と文字化けメール

 まただ。
 僕はメールボックスの中身を見ながらそう呟いた。ボックスの中身は、前の学校のクラスメイトのメールでいっぱいになってる。・・・っといっても送ってくるのは今回だけで、これ以後は送ってこない連中なんだろうけど。
 でも、問題はそれじゃなく、一番最近送られてきたメールなんだ。
それは、どのメールとも違って本文・差出人の二つがひどい文字化けになってるんだ。最近になって良く来るようになったんだ。まぁ、今は簡単に文字化けメールは簡単に作れるし、修復パッチをあてれば直って普通に読めるようになってるんだけど・・・このメールはなぜか直らないんだ。それに今日気が付いたんだけれども、なぜかこのメール、アドレスが存在しないんだ。差出人は表示されてるのに(文字化けのせいで読めないが)アドレスが存在しない。これはもう怪しすぎる。
 宛先は「桜庭 真」って僕宛になってるけど・・・メールアドレス変えた方がいいのかな?
 僕はそんな事を思いながら左手を振って、メールボックスを閉じた。
 それにしても暇だな~。景色でも見てみよっかな。
 覗いてみると、窓の外はだんだん田舎から都会の景色に変わってきている。僕は今、新型新幹線(名前は忘れたけど)に乗って、電脳都市・新東京都白馬区へ行く途中なんだ。行くと言っても旅行ではなく、引越しのためなんだ。
 まぁ、事の始まりは一週間前。父さんがいきなり転勤になったんだ。
 父さんが務めている会社の名前は、世界的大企業「電脳株式会社・サイバーネット」。そして父さんはNC社(サイバーネット社の略)の新神戸支部から新東京にあるNC社本部へ移動ってことになったんだ。これはすごい大出世だと思うんだけど、母さんはそんなことより、父さんが単身赴任で新東京都へ行って浮気しないかどうかが心配だったみたいで、父さんを見張るため家族全員で(そんな心配しなくても大丈夫だろうに)引越しという事になった。
 ・・・まぁ僕としてはありがたかったけれど。なんせ、あっちの学校では友達一人もいなかったしね。
 ・・・・あ~どうしよう。暇だし、NC社について調べてみようかな。僕は右腕を振ってブラウザを開き、NC社について検索してみた。NC社は16年前までは、普通の小企業だったらしい。では、なぜそんな小企業が世界的大企業にまでのぼり詰めたのか。
 それは「メガネ」と「コンタクト」の開発だ。
 「メガネ」と「コンタクト」とは言っても、昔のようにオシャレや視力保護のための物ではなく、インターネットやメール、つまりパソコンの機能をもったメガネとコンタクトである(たしかウェブラルコンピュータって呼ぶんだったと思うんだけど)そして、それを世界で初めて完璧に作り出したのがNC社だった。
そのおかげで、NC社は小企業から世界的大企業になったらしい。
 こうやって僕が新幹線の中で調べ物ができるのも、今もCT(コンタクトの略ね)をしているからなんだ。そして、このメガネやCTによって生活は便利になり、持ってない人はいない。
「なるほどね・・・だからか」
 ちなみに、そういう事を僕は初めて知った。
 だってね?持っているのが当たり前で、持ってなかったら時代遅れっていうか、生活に不便ていうか・・・だからこういう事は今まで必要のない情報だったから知ろうともしてなかったんだ。
「おにいちゃんってば!!」
「ふみゅあ!?」
 び、びっくりした。いきなり声出さないでよ。
「さっきから言ってるのに、ぜんぜんみてくれないんだもん」
「ふえ?ああ、ごめんごめん」
 声を掛けてきたのは、8歳のツインテールをした小さな女の子。名前は桜庭 ひとみ。僕の妹で、若干声が低くて、まだ幼いしゃべり方なんだ。
「ほら、そとにうみがあるよ?」
「ん?どれ?・・・あ、ホントだ」
「きれいだねー」
「ほんとだ、きれいだね~」
 窓の外には海が広がっており、本当にきれいだった。
 ん?海が見えたって事は、もうじき新東京都白馬駅に着く頃だろうな、用意しなきゃ。
「あ、兄さんもNC社について調べてたんですね」
 そう声を掛けてきたのは、メガネをした10歳の男の子。名前は桜庭 祐樹。僕の弟で、真面目そうな顔をした男の子だ。
「うん。暇だったし、父さんが務めてる所も興味あったしね」
「そうですか」
 そう言って、祐樹は僕の正面の席に座った。
「あともう少しで着くそうです。用意した方がいいですよ」
「そうだね。じゃ、荷物降ろすね」
「はい、お願いします」
 僕は立ちあがって、上の荷台から荷物を降ろし始めた。
「はい、祐樹」
「ほら、ひとみ」
「はい、とうめいしゃん♪」
 ん?
 なんか変な気がしたけど・・・・ま、いっか。
『ピンポーン、もうじき新東京都白馬駅に着きます。降りられる方は、お荷物のお忘れの無いようにお願いします』
「よし、皆荷物持ったね?」
「はい」
「うん」
 忘れ物は・・・ない。
「じゃ、降りるよ?」
 そうして僕らは急いで(ここは田舎者だね、時間はたっぷりあるのに)新幹線を降り、改札口へ行った。
地球の名言Ⅱ

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性別:男
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年齢:20

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